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隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)~厳しくも美しい風景の中で

2017年6月18日(日)、隠岐の島ウルトラマラソン島根県)に参加しました。

島根県は、ウルトラマラソン大会が幾つかあるのですが、なぜかフルマラソン大会がありません(2017年当時)。島根県の数あるウルトラマラソンの内、離島のウルトラマラソンとして人気のあるこの大会を選びました。これでウルトラマラソンは5回目、これで全都道府県フルマラソン完全制覇36都道府県となりました。

隠岐の島へのアクセス

この大会はJTBが仕切っており、そのツアーを申し込むことになります。飛行機、新幹線、バス、フェリー、高速船などの交通手段と、宿のグレードの組み合わせで、複数のコースが設定されています。

当初、サッサと走ってサッサと帰るつもりで、飛行機のコースを申し込んだのですが、人気のコースだったようで、抽選で外れてしまいました。そこで方針変更し、バスでのんびり移動し、現地で2泊することにしました。この抽選からコース変更に至る手続きは、JTBが全て案内してくれました。

新幹線で新大阪駅へ、高速バスで島根県の七類港へ。隠岐汽船の高速船で隠岐の島西郷港へ、というルート。各所でJTBの添乗員が案内してくれ、迷うことはありません。

バスも高速船も、座席はフリーでしたが、運良く良い席を確保できて、ゆったりと移動することができました。

高速バスから日本海を眺める。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

隠岐汽船の高速船「レインボージェット」。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

西郷港に停泊するフェリー「しらしま」。鬼太郎のペインティングあり。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

前日受付と宿泊

西郷港に到着後、受付会場となるレインボーアリーナへのバスが既に待機。移動から受付まではとてもスムーズでした。

そこから宿までは、地区別に巡回バスが出ており、方向音痴の私は若干迷いましたが、間もなく指定された民宿に到着しました。

民宿は5人部屋。食事、トイレ、風呂、ゴミ捨てなど、独自のルールがあって多少戸惑いましたが、特に厳しいものではなく、宿の方々はとても親切で、思ったよりリラックスして過ごせました。

同室のランナーは、みなさんウルトラのベテランの様子。サロマ湖、四万十川、野辺山、えびすだいこくなど、参加した数々の大会の体験談を当たり前のように語り合っていました。圧倒されて、話に付いていけませんでした・・・

お風呂はさすがに狭く、ひとりずつ順番とのこと。朝食後に入ることにして、先に寝てしまいました。全員、朝が早いのは一緒なので、夜8時には早くも消灯となりました。

スタート地点にて

朝食は早朝3時に準備されていました。静かな雰囲気の中で食べ終えて、おもむろに着替えて会場へ。西郷港フェリーターミナルが更衣室と荷物預り場です。トイレもそんなに混んでおらず、ストレスなく待機することができました。

スタート地点では、陸橋の上からハイテンションな女性MCの声が響き渡っていました。小学生の可愛らしい女の子がスターター。朝5時ちょうどにスタートを切りました。

先導する白バイ隊がスタンバイ。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

スタート直前の様子。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

コースの概要

とにかく、アップダウンが頻繁にあり、その高低差も最大250mくらいあって、とてもハードなコースです。中間地点までは順調だったのですが、少々暑かったこともあってか、60km以降はガタガタに。何とか制限時間内にはゴールできましたが、もっと計画を練って準備をしてから挑むべきコースだと思いました。エイドは充実しており、特に携帯食などを持たなくともOKかと思います。

コースと高低差↓
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

※GPSの実測データを「ヤマレコ」に読み込んで表示。

ラップタイム↓
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

レースの状況

スタート時は結構涼しかったのですが、次第に晴れ上がり、やがてカンカン照りになりました。

スタート間もなくから、アップダウンの厳しいコースだな、と感じていました。レインボーのカツラを被った派手な仮装をしたサングラスの陽気なお兄さんと前後しながら、前半は順調に進みました。

先の東尋坊愛のマラニックでの反省から、前半からエイドでなるべく沢山食べることを心掛け、水分も出来るだけ多く取るようにしました。

前半は登り坂もなるべく走り、結構頑張ってしまいましたが、それも中盤まで。40kmあたりで余裕がなくなり、しばしば徒歩が入るようになりました。

レインボーのお兄さんが時々元気づけてくれ、45km付近の名物「焼き肉エイド」までは何とか頑張ることができました。焼き肉は一口だけ頬張ったのですが、飲み下すのに苦労してしまう程、消化器官が衰えていました。汗も大量にかいてしまっており、思った以上に弱っていたようです。

その後、50km付近までは、ペースを落とせば何とか走れる状態でしたが、60km以降は止まって休む時間が多くなり始めました。登り坂はもう走れなくなってしまいました。

80km以降は下り坂も徒歩に。下りの衝撃に脚と胃が耐えられない状態でした。その頃になると、暑いはずなのに寒気がして来て、ヤバイ感じになってきました。完全なエネルギー切れで、体熱も発生できないような状態だったかと推察します。

何かエネルギーを摂取しないとダメだと思い、90km手前のエイドで、エナジードリンクを手にしました。しかし、これが弱った胃には逆効果。その直後にとうとう嘔吐してしまいました。

残り10km弱は、ほぼ徒歩に。歩いたお陰で脚やスタミナは次第に戻って来ましたが、胃がランニングによる衝撃に耐えられず、特に下りはとても苦しい状態でした。平坦な道も少し走るとすぐにエネルギーが切れるような感じで、消耗と回復、ギリギリのバランスで進行するような感じになりました。

せめて最後の数百メートルは走ろうと思い、身体に鞭打って必死にゴールまで駆けました。14時間近くかかってしまいましたが、それでも完走者の中では下から3分の1くらいのタイム。かなり厳しいレースだったと言えるかと思います。

レースの風景写真

以下、元気に走っていた前半が中心ですが、撮影した写真をアップします。

スタート間もなくのトンネル内。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

まだ曇り空。次第に晴れてきます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

沿道の随所随所で応援ギャラリーが。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

美しい日本海が垣間見えます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

バンドがレースを盛り上げてくれます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

風光明媚な田園風景が癒してくれます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

山の間から海が見えます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

入り江が多く、水が澄んでいます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

ランナーの間隔が徐々に長くなっていきます。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

海と山とランナーと。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

ところどころ、直線の長いコースも意外とあります。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

名物「焼肉エイド」。放牧されている牛の前で焼肉のおもてなしという、若干シュールな光景。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

西郷大橋のたもと。これが最後のエイド。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

ゴール後、ゲート前にて。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

完走証。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

完走メダル。
隠岐の島ウルトラマラソン(島根県、2017年)

レースの後

ゴール地点のレインボーアリーナでは、シャワーがあって助かりました。さっぱりしてから、宿へ向かう巡回バスに乗り込みました。

そのバスの中では、服を着こんで「寒い寒い」とブルブル震えている女性ランナーが。おそらく、エネルギー切れによる低体温症かと推察されます。この暑いレースの最中、私自身も寒さを感じました。暑くても低体温に陥ることがある。これは肝に銘じておきたいと思います。

翌朝、同室のみなさんは、朝の船便で早々と帰宅。最後に残ったのは私と、年上の男性ランナーがおひとり。サラリーマンを早期退職して悠々自適とのこと。「時間は貯めるもの、お金は使うもの、人生は楽しむもの」というのが座右の銘など、初対面の私に、いろいろな話をしてくれました。

その方も先に退出。全員居なくなって何だか寂しくなり、チェックアウトまで間があったのですが、早めに宿を出てしまいました。

何となく、スタート地点だったフェリーターミナルまで歩き、たまたま観光案内所に立ち寄ると、レンタサイクルを発見。時間潰しにちょうど良いと思い、荷物を預けて、しばし隠岐の島観光を楽しみました。

その後、ターミナル周辺で昼食を摂ることに。お店は何軒かあったのですが、正午前で既にどこも混雑。この辺りの飲食店は、本当は月曜日は休みらしいのですが、ウルトラマラソンの翌日はなるべく営業するようにと、観光協会から要請があったらしいです。お店の方々はてんてこ舞いで、地元の常連さんが入れないような状態。どうも有難うございました。そして申し訳ありませんでした。

この飲食店の店員さんを始め、レース当日のエイドや沿道のみなさん、また、観光で立ち寄った先々で出会った方々、島の人々はみな、とてもフレンドリーでした。JTBの添乗員さんも親切に対応してくれました。レースは苦しかったですが、観光もできて、良い旅の思い出を持ち帰ることができました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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