去る2月25日(日)、五島つばきマラソン(長崎県)を、無事完走しました。
これでフルマラソン完走は52回目、全都道府県フルマラソン完全制覇は45都道府県、目標達成まであと2県となりました。
今回、姫路城マラソン、北九州マラソンに続いて、初めての3週連続のフルマラソン。走り終わった今、大した疲れはなく、むしろ体調は良いくらいで、意外な感じがしております。
アクセスについて
離島へのアクセスはいつも悩みますが、あれこれ考えるのも、また楽しみです。今回も色々迷いました。羽田から長崎または福岡までは空路で行くとして、そこから福江島へのルートをどうするか・・・。
楽な順に、1)長崎空港から福江空港まで空路、2)長崎空港から長崎港へ移動、そこから福江港までジェットフォイル、3)同じく、長崎港から福江港までフェリー、4)福岡空港から博多港まで移動、博多港から福江港までフェリー。
結局、最安値となる3)長崎港から福江港までフェリーにしました。羽田~長崎はソラシドエアで約2時間、長崎空港~長崎港は空港リムジンバスで約1時間、長崎港~福江港がフェリーで約3時間。長旅ですが、意外と疲れはありませんでした。
ただ、空港からのリムジンバスは、時刻表では所要時間約40分なのですが、長崎市内が大渋滞。路面電車や路線バスが多くて大混雑。さすが観光地ですが、少々ヤキモキしました。
「大波止」バス停に到着時は、出航まで40分。フェリー乗り場までは500mくらい。慌てて切符売場に駆け込んだのですが、結論として、余裕で間に合いました。というより、まったく急ぐ必要などなく、出港直前でも乗り込んでくる人がいて、船内も空いておりました。
二等客室は座敷の開放スペースですが、暖かくて快適。アイスクリームやカップ麺の自販機もあり、窮屈でない分、飛行機やジェットフォイルより過ごしやすいなあ、と感じました。毛布をかぶって寝ていたら、いつのまにやら到着。疲れるのを覚悟していましたが、逆に疲れが取れたくらいで、予想外の収穫。
福江港へは夜8時頃に到着。福江港ターミナルでの前日受付は既に終了。近くのホテルに宿泊しましたが、近所にはポプラやほっともっとがあって、意外と便利でした。
スタート会場への移動・受付・着替えなど
当日朝は、小降りながら生憎の雨。スタート会場までは、福江港ターミナルから専用バスで移動。ターミナルの待合室で待ってると、係の方がバスが来た旨を告げに来てくれました。
バスはすぐに満席になりましたが、何台もチャーターされていて、乗れないことはありません。そのままバスに揺られ、うたた寝をしている間に到着。
スタート&ゴール会場は、「道の駅」である遣唐使ふるさと館。その入口で受付を済ませ、階下の更衣室へ。
男子更衣室は室外にテントで設営されていたのですが、寒い上、ところどころ雨漏りも。着替えと言ってもほとんどジャージを脱ぐだけだったので、更衣室は諦めて、室内で着替えを済ませました。
室内は暖かで、参加者も少ないので、座ってゆっくりできました。トイレも混雑することはありませんでした。
開会式はスタート15分前、室内にて始まりました。野口五島市長の「同日開催となった東京マラソンに見向きもせず、ようこそ五島つばきマラソンへ!」との挨拶は粋でした。
ところが、開会式が終わったのがスタート5分前くらい。スタート地点は遣唐使館の入口すぐ前でしたが、館内から外に出るランナー達で渋滞。スタンバイできたのはスタート2分前でした。周囲は「定刻スタートなの?」と若干ザワつき気味。そして、定刻通りスタートしました。
レースのコンディションと島の人々
小雨の中、レースがスタート。気温は10℃弱くらいだったかと思います。私はレインウェアを着用して走りましたが、雨装備をしないランナーの方が多かったと思います。
雨は小降りだったのですが、降りやむことはなかったので、レインウェアを着ていても、身体は少しずつ濡れ、次第に冷えていきました。
特に、手のかじかみが辛く、一応は防水用のグローブをしてきたのですが、次第に感覚が無くなってきて、終いには携帯してきたスクリュー付きジェルのキャップも開けられず、歯でキャップを回すような次第でした。
レインウェアのフードをかぶっていたので、風はそんなに感じませんでしたが、海岸線に出る辺りになるとさすがに強風で、それも体温を奪う原因だったかと思います。
今回は辛くて、半分以上のエイドで立ち止まって補給しました。沿道やエイドの方々は、他のレースに比べると若干おとなしめに感じましたが、補給が終わるまで黙って見守ってくれたり、顔を歪めて走るのを優しく応援してくれたりで、暖かさが身に染みて、辛い中、走りながら泣けてきました。
コースの状況とレースの結果
フルマラソンは男女あわせて400名弱と小規模。前後にランナーが見えない時間帯が結構ありました。
コースは、全体の高低差がそれほど無いため、正直なめてました。よく見ると、細かいアップダウンが結構多く、ひとつひとつが意外と急なのが特徴。下に示したラップタイムをご覧の通り、ペースは乱高下。とてもマイペースを維持できる状態ではありませんでした。
海岸沿いに出ると、沿道の応援も少なくなり、レースも後半とあって、前後のランナーもまばらに。寂しいひとり旅の時間帯が、結構長く続きました。
海岸沿いのコースは見通しも良く、晴れていれば間違いなく絶景なのですが、却って先々のコースの厳しさが事前に見えてしまい、気力を維持するのに苦労しました。
雨と風の鬱陶しさもあって、時計を見ながら走るのはほぼ断念。ただガムシャラに走るという、まったく駄目なレース展開に。よく完走できたなあ、と思うくらい、過酷なレースになってしまいました。ほぼ自業自得ですが・・・
考えてみると、そんなに必死に走る必要もなかったのですが、いつも自制が効かず、今回もついつい飛ばしてしまいました。多分、次も反省せずに同じことをやる予感が・・・。
ゴール直前では、MCの方がゼッケンを確認して、出身地と名前を呼んでくれました。こういうのは、とても嬉しいです。長い距離を走ってきた甲斐があった、と感じさせてくれます。
年代別での入賞には、かなり及びませんでした。驚くのは、50歳代の方が40歳代よりも成績が良いこと。40歳代なら表彰台も狙えたのですが・・・。50歳代、恐るべし!
コースと高低差。GPSの実測データを「ヤマレコ」に読み込んで表示。↓
参加賞。「ここが我慢のしどころだ」Tシャツと、謎の「つばきネコ」タオル。
レースの後は、シャワーと食事
荷物を返して貰った後は、屋外に設置されたシャワー・ブースへ。風の中を少し待ちましたが、暖かいシャワーを浴びて、まさしく生き返るような心地でした。
着替えた後は、遣唐使ふるさと館内のランナー用食事会場へ。ブッフェ形式で、五島名物の刺身や寿司をはじめ、様々なご馳走が並んでおりました。こんなのは初めて。最高の”おもてなし“でした。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
50代は脂がのってる世代なんでしょうか。極端な無理は出来ないとしてもまだまだ若さの残滓と幻想?が複雑に混じってる時期で未だ余り先の事を考える必要もないと思います。結果ちゃんと上位者のランクに掲載されてますね。マラソンとなると如何してもガチで走る傾向がありエイドもそこそこという感じですがこれは性分というよりマラソンが為せる技?なんでしょうか。ウルトラの方がエイドを楽しみ会話さえも交わしランそのものを味わうことが多いと思います。取り組方次第ですがいつまでも速く走れるわけでもなく限界を延ばしつつもより深く楽しみを感じられる走りを出来たら幸せだと思っています。
「限界を延ばしつつもより深く楽しみを感じられる走り」、おっしゃる通りだと感じております。確かに、先のことを未だあまり考えたことはなく、ただガムシャラに走っているだけのような気がします。全国制覇を達成した後は、そうした楽しみを深められるような目標を、何か改めて立てたいな、と思う次第です。