筑後川マラソン(2023年、福岡県)~美しい川沿いの景色を眺めながら

2023年10月29日(日)、筑後川マラソン(福岡県)のフルマラソンの部を走って来ました。

筑後川マラソンには、6年前から申込み続けていましたが、台風災害やコロナ禍などで参加が叶いませんでした。今回、走りたかったフルマラソンの部も再開されており、念願の初参加となりました。

※参考
筑後川マラソン2017は中止に
筑後川マラソン2017の参加賞を受け取って

アクセスと宿泊

会場は福岡県久留米市、最寄り駅は西鉄宮の陣駅。関東からだと空路で福岡空港からアクセスするのが良さそうです。

宿泊は、宮の陣駅からふた駅、2~3分程度で移動できる、西鉄久留米駅周辺に予約しました。

今回は成田空港から格安航空(LCC)のPeachを利用しました。直前予約になってしまったのですが、タイミングが良かったせいか、往復2万円くらいの便を取れました。

福岡空港からは、地下鉄空港線姪浜行きに乗車。天神駅西鉄福岡駅に乗り換え、久留米駅へ向かいます。空港から久留米駅まで1時間くらいでした。

天神での乗り換えは少し距離があり、初めてだと迷うかもしれませんが、案内板に従って素直に進めば良いかと思います。

西鉄は特急に乗るのが早く、特急料金も不要。時間帯によってはかなり混雑しますが、始発駅なので早めに並べば座れます。

スタート会場にて

ゼッケンは事前送付なので受付不要。西鉄宮の陣駅から会場までは徒歩で2km弱です。

宿で着替えてしまい、荷物を持たずに出たのですが、当日朝は12〜3℃と肌寒く、会場に到着するとすぐに更衣室に駆け込みました。

更衣室内は割と暖かく、混んでもいなかったので、しばらく待機。トイレも割と空いていました。

筑後川マラソン2023

スタート20分くらい前にゆっくりスタートラインへ。種別は、フル、ハーフ、10km、5km、3kmとバラエティ豊か。参加者の数自体は多くはありませんが、老若男女多様なランナーが集っていました。

久留米市は台風で大きな災害を被ったこともあり、市議会議員さんや市長さんのイベントにかける想いは強く、ご挨拶はとても熱いものでした。

8時30分ちょうどにスタート。天気は晴れ。肌寒い気温も、レース中は次第に暑いくらいになっていきました。

筑後川マラソン2023

レースの様子

基本的には川沿いを一直線に折り返して往復するコースです。

最初は面白味がないかなと思いましたが、ボランティアの若者たち、家族連れ、沿道で応援してくれるお年寄りまで、とても熱い声援を送ってくれ、気分上々で走ることができました。

筑後川マラソン2023

最初は河川敷の土手寄り、狭い走路からのスタートです。

筑後川マラソン2023

河川敷に下りると、次第に道幅は広がり、気持ちの良い走路となりました。

筑後川マラソン2023

川沿いの雄大な景色を眺めながら、気持ちよく走ります。

筑後川マラソン2023

10km地点。筑後川沿いに上流に向かっていますが、傾斜は感じず、凹凸もほぼ無いフラットな走路です。

しかし、いつもながらの練習不足で、早くも20km手前からバテ始めました。いつの間にか上昇した気温も少しずつダメージに・・・

筑後川マラソン2023

20km地点。スタート時には肌寒かったので、暑くなったのに意外と気づかず、水分補給が怠りがちに。早くも脚が攣り気味になってきたので、水分を多めに摂るようにしました。

筑後川マラソン2023

折り返し地点。黄色いTシャツのボランティアのみなさんが、笑顔で応援してくれていました。

しかしながら、歳を経るほどに踏ん張る気力がなくなり、早めに歩き始めるようになってしまいました。

筑後川マラソン2023

かなり早めにダメージが来ましたが、ここは経験を生かします。ひとつに「呼吸」、ふたつに「脱力」、みっつめに「補給」。

気力が切れ始めたとき、知らぬ間に「呼吸」が浅く乱れ勝ちになっていますが、意識してゆっくり深く呼吸を繰り返すと、意外と持ち直します。

このとき、なるべく口と鼻の両方を使って、肺だけでなく腹筋や背筋を使って、全身で呼吸するのがコツです。

少し持ち直して、エイドのみなさんからの声援に、笑顔で応える余裕が出ました。

筑後川マラソン2023

しかし、ちょっと持ち直すと、また調子に乗ってオーバーペースになったり、呼吸を意識し過ぎて却って疲労が蓄積したりもします。

そこで「脱力」。鼻から呼吸で脳には酸素を十分に送り、意識はしっかり保ちながら、首から下は自然に動いている感じが良いです。

ところが、エネルギーが切れるとどうにもなりません。そこで「補給」です。

補給はランナー永遠のテーマみたいなものですが、ここでは事前の準備は置いといて、レース中に限って言えば、水分と食事を一緒に、できるだけこまめに補給するのが良いかと思います。飴やブドウ糖など、長持ちはしませんが、ヘバッたときに刺激を与える効果は高いです。

どうにかこうにか、30km地点に到達。

筑後川マラソン2023

とはいえど、練習不足は根本的なもので、どうにもなりません。30km過ぎからはいよいよ気力が切れて来て、もう歩いてゴールしようかと思ったのですが、さすがにあと12kmは長い・・・

とりあえず、少し立ち止まり、ゆっくり補給しながら、しばらく歩きました。そして、ゆっくりで良いから、少しずつ走りはじめることに。

そうすると、意外とリズムに乗り始めました。呼吸と体重移動が上手く連動し始め、調子よく前に進むようになってきました。これも経験から来る知恵、よっつめに「リズム」です。

ただ、これも疲れてきて、適度に力が抜けてきた後半以降でないと、このリズムがなかなか上手く「発動」できません。これも自制心の弱さかと思いますが・・・。

リズムに乗ったら、あとは身体が持つかどうかだけ。脚はもう限界が来ているので、どうしても無理なインパクトが足裏にバンバン掛かり、次第に痛くなって熱を帯びて来るのが分かります。

しかし、それよりも早くゴールしたい気持ちが先立ちます。レース後はひどく腫れるだろうなあ、と思いながら、ひたすら走り続けることにしました。

ようやく40km地点。あと少しの踏ん張りです。

筑後川マラソン2023

ここまでかなり無理をしてきていますが、それでも、ゴールが近づくとスパートが掛けられるもの。

無理やり笑顔を作りながら、最後の気力を振り絞って、バンザイでゴールすることができました。

筑後川マラソン2023

ゴール後は魂の抜け殻のように。ランナーたちのゴールシーンを、しばらくボーっと見送っていました。

筑後川マラソン2023

ゴール地点でも、ボランティアの若者達が活躍。ゴールテープを張ったり、タイム計測用のチップを切り取ったり、スポーツドリンクや水を配ったり・・・。いつも感謝、感謝です。

筑後川マラソン2023

レースが終わって・・・

ぎりぎりサブ4でしたが、全盛期(?)のタイムには程遠い状態。

「いやいや練習してないだけだから、まだ本気出してないから」などと、みっともない負け惜しみを心の中で呟きながら、凝りもせずに次のレースへの(果たせぬ)リベンジを誓うのでした。

筑後川マラソン2023

大会スポンサーの「ドラッグストアモリ」さんから、異様に詰め込まれた参加記念品が、惜しげもなく配られていました。こんなに大盤振る舞いして大丈夫?と心配になるほどの太っ腹です。

筑後川マラソン2023

 

今日もお読みいただいて、どうもありがとうございました!

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