富士登山競走の思い出~五合目から八合目まで

富士登山競走の思い出を続けます。今回は、五合目から八合目まで。

富士登山競走の思い出(2006~2015年)~3勝4敗1分け
富士登山競走の思い出~スタートから馬返しまで
富士登山競走の思い出~馬返しから五合目まで

八合目までの所要時間は、完走できた3回は申し合わせたように同じ3時間56分、完走できなかったときは4時間ちょうど4時間11分。八五合目関門タイムが4時間ちょうど。私の場合、ここを通過できるか否かが、完走できるかどうかの分かれ目でした。

また、五合目から八合目までのラップタイムは、完走できたときは1時間4145、完走できなかったときは1時間4553。あくまで体感ですが、私の位置だと、1時間45分なら前方のランナーを抜かせるペース、1時間50分を越えると逆に抜かされるペース、という感じでした。

この区間は、大雑把に分けると、五合目から六合目は森林地帯が若干残る登山道、六合目から七合目砂礫地帯七合目から八合目岩場、という感じです。傾斜も徐々にきつくなり、私の実力では、山小屋の前を通過するとき以外は走れない区間でした。

砂礫の道を登るのは、富士登山の特徴であり、ある意味では醍醐味かと思います。しかし、砂地のせいで、踏ん張りが効かない登山道。歩けど歩けど進みません。大小の石コロと岩の中、足の置き場を探りつつ、時には足を取られもします。そんな状況下、果てしなく続くとも感じる九折りを、ひたすら歩き続けるのは、苦行という表現が似合うと思います。

また、富士登山のもうひとつの特徴は、岩場のルート。ここはもう、走るとか歩くとかでなく、四つん這いになって岩を掴んで這い上る、という感じになります。ただ、私はこの区間が割りと好きで、グイグイと身体を引き上げながら、先行するランナーを少しずつ追い越す、苦しい中、それを楽しんでいました。

一方、岩場の区間は、危険とも隣り合わせ。這いつくばるので視野が狭くなり、初めてのレースで、一般の登山者に気づかなくてニアミスしたことがありました。一般の登山者にとっては迷惑なレースですし、岩場で転倒などすれば大事故になります。細心の注意を払いながら岩場をできるだけ効率良く這い上がる。心身とも疲労が蓄積する区間でもありました。

なお、富士山は七合目八合目が複数あるのも特徴。本八合目とかニセ八合目とかの通称(?)も。八合目に着いたと思えば、今度は本八合目が・・・。糠喜びで疲労感が倍増する、何とも腹立たしい八合目でした。

八合目でタイムアウトになると、スタッフの方から無情の宣告が。「ここから山頂に進むことは出来ません」「山頂に行きたい方はゼッケンを外してください」「下山のバスに間に合わない可能性が高いです」など、「ああ、ここで終わりなんだ・・・」と思い知らされ、かなりヘコみます。

もっと厳しいときは、「ここから先に行ったらダメだからね」とダメ押しされたり、「あなた達はレースに破れたんだから、諦めて素直に下山するように」と言われたことも。一方、「ここまで良く頑張りました」「これに懲りず、また来年度チャレンジしましょう」と言ってくれるスタッフの方もおられ、落ち込んだ気持ちが救われたこともありました。

以下の写真は、2015年(第68回)に貰った完走Tシャツ。丈夫で肌触りの良い素材、シンプルなデザインが気に入っており、愛用しております。
富士登山競走の思い出~五合目から八合目まで

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. 大晦日は小雨が降り肌寒い天気です。富士登山競争、サロマ、サブ3はランナーの三冠ですね。小生には全く手(足?)の届かない世界ですがもっと若い時に走り始めていたら少しは縁があったかもです。40代のジム仲間に富士登山競争で15~20分残して完走する人がいますが矢張りサブ3でどちらかと言えばトレイル系です。元日は愛知県犬山元旦マラソンに参加しフルを走りますがこれで愛知県は完了で残すは昨年DNSした口熊野だけとなりました。貴君のブログで大変楽しませて頂き且つ励みになり頑張ることができます。来年もお互い楽しく走る事が出来るように鍛錬しましょう!!

  2. 東京は漸く初雪のようですね。富士登山競走もサロマも出場しましたが、三冠にはサブ10とサブ3の達成が条件(?)らしく、私には夢のまた夢の世界です。topsyureiさんの全都道府県制覇、楽しみにしております。私も来春には続かせていただきます!