2023年6月10日(土)、びわ湖高島トレイルランレースin朽木 ~ FAIRY TRAIL ~(滋賀県)に参加してきました。
このレースは、トレランの第一人者である鏑木毅さんがプロデュース。「Fairy Trail」というのは、まるで妖精がいるような素敵な雰囲気の森ということで、鏑木さんが命名されたそうです。
この大会はカテゴリが以下の3つ。私は真ん中のロングコースを選択しました。
- スーパーロングコース(約60km、12時間半制限、午前6時スタート)
- ロングコース(約40km、9時間半制限、午前9時スタート)
- ショートコース(約20km、7時間半制限、午前10時スタート)
アクセスと宿泊
前日入りして京都駅周辺に宿泊、有料シャトルバス(JTBに事前予約、大会ホームページに案内あり)で、会場となる「グリーンパーク想い出の森」に向かうことにしました。
「グリーンパーク想い出の森」は宿泊も可能ですが、すぐに予約満杯になると予想されたので回避。最寄り駅はJR安曇川駅か近江高島駅ですが、宿を求めづらそうで、早朝にタクシーで行けるかも不透明。レンタカーも考えましたが、費用と体力を考え、上記のプランに落ち着きました。
シャトルバスは、京都駅八条口(南側)、京都アバンティ前にある「貸切バス」専用乗り場から発車。ランナーたちが集まっていたので、迷わず乗れました。
スタート会場にて
到着すると、鏑木さんがすでにMCを始めていました。いつもの飄々とした感じで、「精霊に出会えるかも」と言いながら、ランナー達を元気づけてくれました。
コースについて
ロングコースは、公称は約40kmですが、実際はGPSウォッチ計測で37kmちょっとでした。累積標高差は約2500m、制限時間9時間30分は、今の私の体力ではギリギリといった感じでした。
レースの様子
久しぶりのトレランで、鏑木さんの声援も受けて、ワクワクしながらスタート。
しかし、標高差500mや700mの急登があり、登りも去ることながら、下りの急傾斜をどうしのぐかがポイント。かなりタフなレースになりそうです。
初盤は森の中を走れるだけでニコニコ。前日までの雨で少しぬかるんでいるのに気を付けながら走ります。
しばらくすると、本格的な山登りになりますが、まだまだ余裕。
妙な形の巨木を横目に。最初のエイドはあっという間に通過。
急なくだりは撮影などしている余裕なし。かなり消耗しながら、ふたつめのエイドに到着です。
ここで半分を少し過ぎたところですが、すでに相当に疲労。しばらく座り込んで川面を眺めながら休憩です。
少し回復して再スタート。しばらく進むと、沢沿いの狭いコースへ。
これがこのレースの名物(?)のひとつ。川の中にジャバジャバと足を入れて渡ります。
ふたたび登りを開始。森の静けさに少し癒されつつ、でも次第に過酷に・・・
急な登りが続きます。そろそろ、いろいろヤバい感じになってきました・・・
ヘロヘロになりながら、ようやく山の上へ。気持ちの良いトレイルが続き、眺望も素晴らしいのですが、余裕はもう無いです・・・
みっつめのエイドに到着。余りの負荷に嘔吐感が止まらず、なかなか走り出すことができません。それでも気持ちを奮い立たせて、エイドを後にします。
最後の登りを終えて、蛇谷ケ峰の山頂に到着。あとはほぼ下るだけです。
蛇谷ケ峰の山上から眺める琵琶湖は絶景でした。
ここから最後の下りですが、もう脚が限界。攣らないよう水分や芍薬甘草湯などを摂取しつつ、だましだまし下っていきます。
最終エイドに到着。私もこの写真のランナーと同じように、椅子に座ってしばらく動けませんでした。エイドの方が心配して、わざわざお菓子を持ってきてくれました。どうもすみません・・・
この最終エイドでは、鏑木さんがランナーたちを励ましに来てくれていました。にこやかに写真に収まってくれました。感謝!
あとはゴールまで5km弱。最終エイドで気力も体力も少しは回復したので、ちょっとしたロングスパートへ。
ゴールでは、ふたたび鏑木さんがランナーたちを出迎えてくれていました。制限時間の約1時間前にゴール。約8時間半の苦しくも楽しいレースでした。
レースを終えて
スタート前、鏑木さんからは「精霊に出会えるかも」とのお言葉がありましたが、残念ながらそれを感じる余裕はありませんでした。
私のトレランの課題は、ちょっと情けないですが、とにかくリタイアしないこと。特に、嘔吐して食べられなくなり、エネルギー切れで走れなくなることが多いので、その対策が課題です。
具体的には、深くリズム良い呼吸を続けて、マイペースを貫くこと。エイドでは、なるべく長めに休んで、ひたすら回復を待つこと。嘔吐は休むほど収まってくるので、とにかく食べること。今回も、これで何とか完走できたかと思います。
いろいろ困難はありますが、やっぱりトレランは楽しい。改めてそう思ったレースでした。
今日もお読みいただいて、誠にありがとうございました!
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