スポンサーリンク

南伊豆町100kmウルトラマラソン(静岡県、2019年)~トレイル・岩場・標高差500mの超過酷なコース

去る2019年11月16日(土)、南伊豆100kmウルトラマラソンを、無事完走しました。

※速報はこちら

最近、100kmの戦績はイマイチで、2018年は、横須賀三浦は完走したものの、日光は初の100kmDNF、白山は何とか完走。今年(2019年)に入って、屋久島は何とか完走したものの、柴又飛騨高山と連続して撃沈。正直言って自信なかったので、とても嬉しい完走でした。

アクセス・宿泊・スタート前

今回は、東海道線の伊東駅を経由して、伊豆急行線に乗り換え、伊豆急下田駅へ。そこからバスで弓ヶ浜大橋で下車。夜遅くだったので、あまり灯りのない中を、スマホを頼りに海岸の方面へ徒歩。休暇村近くの宿に宿泊しました。

他の選択肢としては、時間帯によれば休暇村までバスがありますし、そこまで行かなくて下田駅近辺で宿泊しても、当日早朝は会場までのシャトルバスが出ています。また、踊り子号なら首都圏からもっと気楽にアクセスできますね、

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

当日は、弓ヶ浜近くの湊農協前バス停前から無料シャトルバスが出ていました。夜明け前、風もあって結構な寒さになりました。

長袖のランシャツに、モンベルの薄いウィンドブレーカーを着ていたのですが、寒くて震えが止まらず、寒さを凌ぐ場所もほとんど無いので、身体を動かしながらスタートを心待ちにしました。

誰かが言ってましたが「これで雨だったら地獄だね」と・・・。同感。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

レースの状況

午前5時、ほぼ真っ暗な中をスタート。ヘッドランプは必携です。しばらくは河川敷の舗装路を走りますが、狭いコースを集団で走るので、足元に要注意です。

暗い中、最初のエイドに到着。提灯に照らされて、味わい深い雰囲気になってました。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

そうこうする内に、夜は白々と明けはじめ、朝日が昇ってきました。これは普段のレースでは見られない、闇夜にスタートするウルトラならでは。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

水平線から昇る朝陽を拝めるとは、海岸沿いのコースを生かした、粋な演出(?)ですね。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

しばらく気分良く走ってたら、トレイルに導かれ・・・。ときどき、ダートの区間があるレースはありますが、このレースのは、完全なるトレランです。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

トレイルが終わるかと思いきや、今度は一転、海岸へ。しかも、ほんとにここを歩いて良いのか分からないような、道無き道の完全なる岩場。バラエティに富みすぎ・・・

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

もはや、マラソンというかフィールドアスレチック。これがなかなか終わりません。後ろの方で若者たちが、「・・・聞いてないよね」「これ、マラソンだよね」「俺たち、いったい何しに来てるんだろうね」と、このシュールな状況に順応しかねている様子。同感・・・

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

ここからは写真が断片的になります。下の写真はアロエ入りのフードを振舞ってくれたエイド。このように、地元の名産品をふんだんに盛り込んだ食事に、各エイドで出会えました。噂に聞いてた以上に贅沢なエイドに恵まれたレースです。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

石廊崎灯台から石室神社、岬の先端にある熊野神社をグルリと巡るコースは、狭くて高低差のある石段があるので、スタッフによる交通整理もあって大渋滞。これを休憩の好機に。海の眺めはとにかく綺麗でした。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

奥石廊崎にある「出逢いの鐘」をかすめて。みんな鐘を鳴らして記念撮影してましたが、私はそろそろ余裕が無くなって、離れたところから眺めるだけに。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

その後、コースはようやく通常の舗装路に。ただ、後半は、大きな高低差のアップダウンが次々と待ち受けており、40km過ぎからが本当の勝負の始まりです。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

標高500メートルのコース最高地点は、何の変哲もない峠でした。これを手始めに、あとはとにかく我慢、我慢の連続。

折り返しが多いので、ランナーたちとすれ違いざまに声を掛け合って激励しあいます。沿道の応援が少ないウルトラ、ランナー同士の応援が走る気力を維持する力になってくれます。

しかし、こんなコースでも笑顔で軽々と走り抜けるツワモノも多くて、やはり、ウルトラはとんでもないランナーたちの集団だと、改めて思い知らされます。自分がそこに混じって走っていて良いものか、不安にもなってきます。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

この後は、疲労困憊で、写真撮影をほぼ断念。あまりの消耗に眠くなり、エイドやトイレでは暫し気絶状態に、

関門タイムが次第に気になってきますが、身体が言うことを聞かず、次第に心が折れかけていきます。以下、あまりの美しさに、80kmポストで疲労を押して撮影した、最後のショット。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

「ああ、もう駄目だ、リタイアしよう」「いやいや、まだもう少しだけ」「リタイアしたら楽になるぞ」「いやいや、後悔するぞ」と、天使と悪魔がバトルを続けます。

ただ今回は、70km以降、ちょっと頑張れば完走できる、ギリギリのペースで進むことができていて、完全に気力が萎えるところまで至りませんでした。

陽が完全に落ちた85km以降、いちどだけ、完全に大の字になって道端に寝転がって休憩してしまいました。ヘッドライトをつけていたので、その所在は暗闇でもわかる状態。「大丈夫ですか」と声を掛けてくれたランナーがひとりいたのは覚えているものの、暫く完全に眠っていたと思います。

寒さで目を覚ましてランを再開。すると、前からボランティアのお姉さんが走ってきて、「倒れてるランナーが居るって聞いたんですけど、見ませんでしたか?」と質問が。しまった・・・。気まずい思いで、「それ、私です・・・」と回答。お姉さんは良かったと言ってくれましたが、迷惑をかけてしまい、深く反省・・・。そして、ボランティアの方々に深く感謝です。

そんなこんなで、タイムはいよいよギリギリに。あとは相当飛ばさないと間に合わない状態。ここで、暫く眠ったおかげか、スイッチが入って、残り12kmくらい、ロングスパートを開始しました。

キロ5分そこそこで10km以上を飛ばし続けます。ただ気力で走っているだけなので、止まると終わる気がして、最後のエイドはすっ飛ばしてスパートし続けます。

最後の河川敷のコースに戻ってきて、ようやく、「ああ、完走できるんだ」という感動が込み上げてきました。今回はいつもと違って、ギリギリ嘔吐しませんでしたが、ゴール2kmくらいで、胃の内容物が少しだけ飛び出してくる状態に。食道が開きっぱなしになってるような状態。身体に極限の負荷が掛かっているのが分かります。

そして、ようやくスタート会場の、ゴールゲートが見えて来ました。完全にハイな状態で、自分でも分からない何かを叫びながらゴールイン。制限14時間にギリギリでした。

レースの結果

コースは、聞きしに勝る、エゲツない設定でした。このコースで制限時間が普通のウルトラと同じ14時間は、正直かなり厳しい。100kmには300名以上が出走したはずですが、私のゴール順位からすると、完走率は半分程度ではないかと想像します。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

ペースを見ると、やはり、後半はアップダウンのせいで滅茶滅茶です。最後のスパートがよくできたと、自分でも感心しますが、エイドで結構食べることができたのが、意外と効いてるのかも知れません。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

ともかく、完走証と完走メダルを貰えて、本当に良かったです。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

翌日の帰路

翌朝、宿の近くの弓ヶ浜を、少し散歩しました。気待ちのいい晴れ模様、サーファーの姿も見られました。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

弓ヶ浜の防災マップ。到着時もゴール後も暗かったので、街の様子がよく分かりませんでしたが、これで改めて確認。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

帰りは少し贅沢して踊り子号を利用。これが初めての乗車です。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

先頭車両、運転席の眺め。2階建てになっていて、下階は育児室みたいになっていました。後席の子連れの若夫婦は、座席に座らず、ずっと下階で子供達をあやしていたようです。近代的な車両にそうしたノンビリした部分もあって、良い列車でした。

南伊豆町100kmウルトラマラソン2019

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

コメント