日光100kmウルトラマラソン(栃木県、2018年)~62.5kmでリタイア~反省点など

去る6月17日(日)、日光100kmウルトラマラソンに参加してきました。

結果は、残念ながらDoNotFinished。ウルトラマラソンでは初のリタイアとなりました。

無理して完走した横浜・三浦100kmウルトラマラソンから約1ヶ月。そもそも無謀な挑戦でした。

しかし、せっかく申し込んだレース。いろいろ試したいこともあり、敢えてDNF覚悟で出場した次第です。(結果は案の定、でしたが・・・)

スタートからリタイアまでの経過

お天気は終始、小雨模様でした。霧降高原の名の通り、霧雨の中でのレースとなりました。

気温はスタート時が12~13℃、途中リタイアした昼過ぎには17~18℃くらいまでは上がったかと思います。コンディションとしては走りやすいものでした。

このレースの難関は、いろは坂から中禅寺湖への往復、標高差1000メートルを、如何に乗り切るか。まずは登り。延々と続く登り坂は、傾斜は想像したほどではありませんでしたが、如何に抑えながら走るかが勝負。しかし未だ前半、体力が十分な中、少し飛ばし過ぎたようです。

つらかった登りを終え、中禅寺湖が見えると、やはり気分は盛り上がります。しかし、この時点で既に体力の消耗を自覚。せっかくの中禅寺湖を、あまり楽しめずに走り過ぎてしまいました。

それからトドメは下り坂。延々と続くつづら折りを、地面からの衝撃を如何に吸収しながら走り切るかが勝負。私は下りが苦手で、特に胃への衝撃がつらいのですが、今回はできる限り小幅のピッチ走法で乗り切ることに。

しかし、結局ダメージを防ぐことはできなかったようです。日光江戸村では、お殿様とお姫様が「ちこう寄れ」と言って記念撮影してくれましたが、笑顔もそこまで。

次第に吐き気を催し、体力は十分だったのですが、気力がどんどん削がれて行きました。エイドの飲食物も次第に受け付けなくなりました。

62.5km地点の関門兼エイドは充実していて、マッサージ、救護所、リタイア回収用バスまでありました。

最初はマッサージして貰おうと、テントに向かいました。症状のアンケートを書くのですが、「胃が気持ち悪い」と言うと、ボランティアの方が気を利かせてくれて、救護用テントへ。

テント内で横にならせて貰いました。その間、経口補給液をくれたり、血糖値や血圧をはかってくれたり、とても親切に対応してくれました。

暫くしてからレースに復帰しようと走り始めたのですが、すぐに強烈な吐き気が襲って来たため、レース続行を断念。バスに収容されることに。

バスには、既にリタイアしたランナーが何人か居ましたが、私が収容された後も次々に乗り込んで来ました。最後は、タイムオーバーのランナーも含め、定員50名ほどのバスがほぼ満員になっていました。

覚悟していたとは言え、やはり、リタイアはつらいもの。特に、ゴール会場に到着した後、見事にゴールしたランナー達の晴れがましい姿を横目に着替えるのは、とても情けない思いに打ちひしがれます。

リタイアは、スタッフにも迷惑ですし、何より自分の身体に無理をかけた証拠で、本来避けなければならないこと。何度もDNFを経験している私が言えたことではありませんが、改めて深く反省しております・・・

このレースでは、名物のいろは坂の「」から「」まで、48文字の看板だけは、全て撮影しようと思っていました。何とかやり遂げましたが、考えてみると、ただ文字が写っているだけなので、特に面白い写真とはならず。枚数も多すぎるので、アップするのは控えます。

試したこと・反省点・教訓など

今回、試してみたこと、反省点、そこから得た教訓など、以下に記しておきます。

1)胃薬を服用しないでどこまで持つか

ここ最近、レース前にネキシウムガスターを服用していたのですが、前回のウルトラで結局は吐いてしまったこともあり、本当に薬が効いていたのか、薬を服用しないで出走することで、確認してみました。

結果、40km過ぎで吐き気が発生。これは前回の横須賀・三浦100km(75km過ぎ)よりかなり早め。この日光は坂が激しいため、その影響は否定できませんが、薬の効き目はあったかな、と考えております。

あと、水分の摂取が甘かったかなと思っております。前回の横須賀・三浦100kmは暑かったので、かなり意識的に水分摂取しましたが、今回は涼しく、油断したかも知れません。

なお、普段から胃の調子は悪い方で、健康診断でも「慢性胃炎」が数年続いているので、こちらを直すのが根本的な対策かも知れません。

2)ポーチをザックに代えたら胃が楽になるか

ポーチが胃を刺激して吐き気をもよおすのでは、という話を聞いたことがあったので、今回、ポーチでなくザックを利用しました。

ショルダーストラップにボトル等の収納が可能なタイプを使用。ジェルやカメラの出し入れなど、ポーチよりも楽な感じでした。ベスト形状の軽量タイプ(約190g)なので、身体への負担感もなし。これなら、普通のフルマラソンでもOKかなと思いました。

ただし、胃への刺激はなくなったはずですが、結果的に吐き気は変わらず。ポーチによる胃への刺激が気になるのは確かですが、それが決定打ではなかったようです。

3)ペースを抑えたら楽に走れるか

これまでのウルトラでは、前半突っ込み過ぎて後半撃沈するレースばかりだったので、今回はかなり抑え気味に入ってどうなるか、確認してみました。

具体的には、今まではキロ6分ペースかそれより早く入っていたところ、今回はキロ7分ペースに抑えてみました。

すると、確かに楽ではありました。吐き気もあって、補給の摂取量は少なかったと思うのですが、シャリバテの気配も感じませんでした。

ただ、遅くても早くても、一定時間後の疲れ具合はあまり変わらない、というのが体感でした。タイムも考えると、ほどほどのペース、というのがありそうです。

なお、ペースが遅いと、エイドの食料が無くなるということを、今回初めて体験しました。ウルトラでエイドの食料が無いのはつらいもの。仕方がないので、途中のコンビニで買い食いしました。同じように買い食いするランナーが何人か居ました。

4)心拍計でペースキープしたらどうなるか

以前、心拍数が過剰にならないようにペースキープすればよい、という話を聞いたことがあったので、今回試そうと、心拍計を購入して持参しました。

・・・ところが、何と、電池切れ。GPSウォッチとのリンクが上手く行かず。残念ながら心拍計は装着せずに出走しました。電池は新品に入れ替えておくべきでした。

ただし、結果的には、心拍計を云々できるレース展開とはなりませんでした。心拍計に頼らずともペースを抑えることは可能。その上で、もっとましなレース内容にすることを考えたほうがよさそうです。

日光100kmウルトラマラソン(栃木県、2018年)~62.5kmでリタイア~反省点など

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

コメント