あけましておめでとうございます。今年も良い年になりますように。
正月なので、おめでたい富士山にまつわる話(?)ということで、富士登山競走の思い出話を続けます。今回は、八合目から山頂ゴールまで。
※富士登山競走の思い出(2006~2015年)~3勝4敗1分け
※富士登山競走の思い出~スタートから馬返しまで
※富士登山競走の思い出~馬返しから五合目まで
※富士登山競走の思い出~五合目から八合目まで
山頂まで到達できたときの所要時間は、4時間28~29分分と、いつもギリギリでした。ちなみに、山頂には到達したがタイムアウトだったときは4時間36~44分でした。
また、八合目から山頂までのラップタイムは、完走できたときは32~33分、完走できなかったときは36~42分。完走できなかったときは、既にゴールが不可能なことが分かっており、緊張の糸が切れた状態で進んでいたと思います。
この最後の区間は、あれこれ考えずに、ただひたすら歩くだけ。酸素も薄くなっているので、思考に脳の酸素を費やすのは厳禁です。口を大きく開け、呼吸を大きく深く、を心掛けました。でないと、すぐに意識が朦朧としかねないからです。
また、身体の切れも次第に悪くなるので、これも意識して腕を大きく振って身体をとにかく前方に推進させることに集中しました。
あとは足運び。この区間は砂礫の九折が続きますが、歩幅を短く抑え、その代わりにピッチを細かくして、なるべく一定のリズムで進み続けることに留意しました。この際、前傾姿勢で、かつ、低めの姿勢が良い感じでした。
すると、大変苦しいのには違いないですが、周囲のランナーに比べて明らかに速く進むことができ、次々と追い越す快感を感じながら前進することができました。
ただ、ギリギリであることには違いありません。最後の白い鳥居が見えてくると、残る力を振り絞ります。「頑張れ、間に合うよ、ゴールできるよ!」との声援に励まされ、顎が外れるほど大きな口を開けて、激しい呼吸を繰り返しながら、最後の階段を全力で駆け上ってゴールに突進します。
初めて完走したときは、感動のあまり涙が溢れ、嗚咽してしまいました。次々とゴールに飛び込んでくる見知らぬランナー達と、ハイタッチし、肩を叩き合い、ガッチリと握手。独特の雰囲気の中、感動を共有するこの瞬間が、富士登山競走で一番の醍醐味だと思います。
ボロボロになったランニング・グローブ。岩場の区間では、軍手をお勧めします・・・
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
コメント