2017年5月27日(土)、東尋坊愛のマラニック(福井県)に参加しました。
福井県はフルマラソン大会が無く、この大会を選びました。これでウルトラマラソンは4回目、全都道府県フルマラソン完全制覇は35都道府県となりました。
アクセス・前日受付・宿泊
新幹線で名古屋駅へ、特急「しらさぎ」に乗り換えて福井駅へ、そこからえちぜん鉄道で三国駅へ向かい、前日受付の会場である三国観光ホテルへ向かいました。
三国駅から三国観光ホテルへ向かう道は結構な登り坂。ホテルのロビーでの受付はあっさり完了。再び三国駅に戻り、宿泊地であるあわら湯のまち駅へ。
宿泊したのはゆ楽。駅からは徒歩圏内です。有名な芦原温泉なので、当然(?)、温泉宿にしました。オフシーズンなためか観光客は少なく、ゆったり浸かることができました。また、隣にコンビニがあって便利。夕食と朝食はそこで買い出しました。
翌日は朝5時スタート。10時には眠りに着きました。
スタート会場へはタクシーで移動
ホテルからスタート会場まではタクシーで移動。前日にホテルのフロントで予約して貰いました。
タクシーの運転手さんに、「東尋坊まで。」と告げると、「・・・こんな夜中に、どんなご用で?」と質問が。東尋坊と言えば、自殺の名所。そこへ夜中に行けと言うのだから、不審に思われて当たり前。
マラソン大会があると言うと、ご存知ない様子で、「こんな夜中にスタートするんですか?」「ウルトラマラソンなもので、早くスタートしないと明るい内にゴールできないんです。」「・・・ウルトラマラソンって、何ですか?」と、しばらくトンチンカンなやり取りがありました。
話は次第に、東尋坊での自殺の現状へ。今では自殺がかなり減っているとのこと。もちろん、地元での見回りや啓蒙活動が定着してきたこともありますが、最近のインバウンド・ブームで、外国人の観光客が増えていることも一因とのこと。夜中でも写真を撮ったり、結構賑やかなので、自殺するような雰囲気ではないらしいです。昔のもの寂しい印象とはもう違うようですね。
スタート会場にて
東尋坊に到着。真っ暗な中、更衣室兼荷物預りの場所となるお土産処麿呂が明るく浮かび上がって見えました。ちょうど、三国観光ホテルからのバス移動組も到着したところらしく、賑わい始めていました。
二階の座敷が開放されており、スタートまで時間があったので、そこでのんびり過ごすことができました。マラニックなためか、スタート間近になっても緊迫感は全く感じられず。何となく三々五々、スタート地点に向かうといった感じでした。
コースの状況とレースの結果
スタートのセレモニーは、参加者の規模の割には意外と凝った構成と感じました。特に、君が代斉唱は、マラソン大会の開会式では初めて。緩い雰囲気が少しの間だけ引き締まりました。
引き締まった雰囲気もわずか。ランナー全員が配られた風船を手に、名物の「愛してるよー!」という叫びと共に、一斉に風船を空に解き放ってスタートしました。
当日の前半は雨が降っており、土砂降りのように強くなったり、弱くなったり。結構寒かったように記憶しています。
基本的には田舎道で、田園地帯や河川敷が多かった記憶がありますが、町中になると意外と沢山の応援の方々が。雨にも関わらず大きな声援を送ってくれていたのが、とても印象的でした。
マラニックなので、のんびり行けば良かったのですが、またもやついつい飛ばし気味になってしまいました。40km過ぎまでは順調でしたが、そこから次第に勾配が大きくなるところでもあり、急に辛くなって来ました。
前半で早くも徒歩になってしまい、これは想定外。しかし、身体は動かず。これは典型的なシャリバテ(糖分切れ)です。幸い、途中でコンビニを発見。朦朧としながら、何故かドデカミンの500mlボトルを購入。炭酸にむせかえりながら、座り込んで飲み干しました。
すると、効果テキメン。面白いように元気を回復。平泉寺白山神社までは約10km。結構な山登りなのですが、”ドデカミン効果”で、止まることなく走り切ることができました。
後半は下り基調。九頭竜川やえちぜん鉄道に沿って走ります。途中、ペースが同じようなランナーと談笑しながら並走したりしましたが、この辺りになるとランナーはバラけてしまい、ひとり旅が多くなります。
70km前後から、再びシャリバテの症状が発生。いつも突然襲ってきます。徒歩が多くなってしまい、次第に眠くなって来ました。これは、富士五湖やサロマ湖でも経験した症状です。
これまでの経験から、この眠気が発生するのは、前半で飛ばし過ぎた時。そして、回復するのは、エイドで長時間休憩して糖分補給を十分にした後です。つまり、エネルギー消費と補給のバランスが狂ったからで、要するに、ペースを抑えて、よく食べてよく休めば良い、ということになります。考えてみれば当たり前のことですが。
今回も、エイドは十分過ぎるくらい充実していたし、もっと前半から食べれば良かったのですが、ついついフルマラソンと同じ感覚で進んでしまいました。いつもながら学習効果の無さに、自分が情けなくなります・・・
後半のエイドでは、チャイナ服のお姉さま方の手厚いおもてなしがあったりして、エイド毎に少し元気を回復しますが、また徒歩になるの繰り返し。ついにはロストしかけるというミスまで発生し、全く余裕のない状態になってきました。
90km付近のエイドでは、さすがに辛くなり、20分近く座り込んで、とにかく食べまくりました。テーブルに置いてあるクッキーをひと皿いただいてしまいましたが、クッキーがこんなに美味しいと思ったのは初めて。クッキーを凝視しながら淡々と食べ続ける姿は怖かったかも。エイドのみなさま、誠に申し訳ございませんでした・・・
そこから暫くは、足が痛くなってきたこともあって、歩いたり走ったり、かなり自重して歩を進めました。街中に入り、95kmを過ぎた辺りになると、ゴールが見えてくるので、先の休憩も効を奏して気力回復。ロングスパートを開始しました。
三国の街並みに入ると、古風な雰囲気が残っていて、癒しの空間。気持ちよく飛ばすことができました。先のエイドでの大休止が確実に効いていて、キロ5~6分くらいに完全回復していました。
そして、名物「愛の試練坂」に突入。ここも歩かずに駆け登ります。途中で追い抜いた女性ランナーに、「まだ走れるんですね。すごいですね。」と声を掛けられ、顔が緩みます。ますます調子に乗って加速。海も見えてきて、気分は上々。勢いを保ったまま、ゴールに突入することができました。
乱高下のレース展開で、反省しきりですが、終わり良ければ全て良し。喉元過ぎれば熱さも忘れます。こういう反省しない態度が、次の失敗するレースにつながるのですが・・・。
当日は後泊して温泉を楽しみました。とても良い気分で、東尋坊を後にすることができました。
※GPSの実測データを「ヤマレコ」に読み込んで表示。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
懐かしいと言う程昔ではないですが2回連続で52Kに出ました。平泉寺スタートですからきつい所は殆どありませんが最後の所ですかね。平泉寺の宿坊やら三国の宿に泊まったりしました。勿論芦原温泉にも帰りに泊まりましたよ。コースで面白い?のは河川敷の飛び石みたいな箇所を走りますがわざわざという感が否めませんで増水してたらコース変更なんでしょうか。でも一風変わった大会であることは間違いなく、マラニックとして走るのが初めてでしたので印象深いです。それにしても貴君は背が高くハンサムな方ですね。僕は身長176cm体重58kg体脂肪10% 見る人によってはインテリジェンス横溢したスマートな高齢者です…..!?。
容姿を褒められるのは子供の時以来で誠に恐れ入ります。写真は厳選(?)して加工しまくっているので、実物を見るとガッカリかと。背丈もtopsyureiさんより低いですし。近い内にまた写真をリニューアルしようかと思っております。平泉寺の宿坊は魅力なので52kmも考えたのですが、100kmを走れる内に走っておこうと思いました。そろそろ膝も弱ってきたので、用心しながらできるだけ長く走り続けたいと思います。