前回の最大酸素摂取量(VO2max)に続いて、今度は無酸素性作業閾値(AT値)について、調べたいと思います。
これは、無酸素性代謝閾値、乳酸性作業閾値(LT値)、乳酸性閾値、乳酸閾値など、色んな呼び方がされているようですが、素人レベルでは、いずれもおおむね、同じ事を指すと考えてよいかと思われます。
AT値とは何か?については、八木勇樹さんのランチップの記事、松村拓希さんのRUNNETの記事、厚生労働省のサイトによると、以下のような感じです。
● 運動強度が徐々に増していくとき、有酸素運動から無酸素運動に変わる運動強度の境界値のこと。
● 運動強度が低いと、エネルギー産出は、主に酸素の消費で賄われるが(有酸素運動)、運動強度が高くなると、酸素が追い付かず、糖の分解によるエネルギー産出が開始される(無酸素運動)。
● 無酸素運動が続くと、血中に乳酸が蓄積され、それが境界値(AT値)を越えると、その強度で運動を継続するのが困難になる。
● AT値が高ければ、高い強度(速いペース)で運動を続けることが可能となる。
● 酸素を取り入れる能力が高まれば、AT値は高くなる。
AT値を算出するには、以下の計算式が使われるようです。
AT値=(最大心拍数 - 安静時心拍数)×0.75+安静時心拍数
私の場合、最大心拍数は170(以前の記事より)、安静時心拍数は47(起床時)なので、AT値は約139と算出されます。
※後日のレースで、最大心拍数が182まで上げられると判明。再計算すると、AT値は約148となります。
ただ、この「×0.75」が、「×0.5」だったり、「×0.68」だったりと、出典によってずいぶん差があり、あくまで目安、という理解が良さそうです。
また、AT値がいくつであっても、その値自体、少なくとも市民ランナーにはあまり意味が無いように思います。
むしろ、最大酸素摂取量やAT値をどのように高めていくかの方が重要。そして、それは最大心拍数に基づくトレーニングが良い、というのが、世間の風潮のようです。
したがって、次回以降、最大心拍数に基づいて、どのようなトレーニングをすれば良いか、を考察したいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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