2021年10月9日、柴又100Kに参加してきました。
前回のレースでは無念のリタイア。昨年はコロナ禍で中止となり、今年も5月開催が延期になったので、大会としては2年半ぶりの開催。自分としてもリベンジを期しての参加です。
アクセスと宿泊
前回までは、出場者数も多かったためか、ウェーブスタートの遅い組ならば当日移動も可能でしたが、今回は割と早朝スタートになってしまい、横浜からの当日移動は断念。上野駅近辺に宿泊することにしました。
当日朝、京成上野から京成押上線に乗り、京成高砂で京成金町線に乗り換えてひと駅、柴又で下車。
駅の改札を出ると、フーテンの寅さんの銅像が、ランナーたちの記念撮影のマトになっていました。
そして、寅さんを見送る妹・さくらの銅像も。なんとも言えない哀愁が漂います。
柴又帝釈天への参道にある商店街を抜けて、江戸川河川敷に向かいます。
帝釈天に完走を祈るべく、途中で寄り道。お門違いの祈りかも知れませんが・・・
会場とコース
久しぶりの江戸川河川敷の土手の上。広々とした河川敷にスタート&ゴールゲートが見えます。既に準備万端でスタート地点に待機しているランナーも散見されました。
今回は、片道25kmを2往復の短縮コースに変更されていました。そのため、東京~埼玉~茨城の道が、東京~埼玉を往復する道に。あまり景色の変わらない江戸川左岸の土手の上をひたすら走ります。
レースの状況
いつもなら、ウルトラマラソンは写真撮影を楽しみながらノンビリ行くのですが、今回は準備不足で、パフォーマンスも上がらないままでの参戦。おそらく心身とも余裕が無くなるので、写真撮影は諦め、ひたすらランに集中することにしました。
当日、スタート時は曇り空でしたが、夕刻になるに従って、次第に陽が差してきて、結構な暑さとなりました。
50kmまでは、ペースを保ちながら、何とか補給もできる状態で進めましたが、2往復目に入って以降、いつものように胃のトラブルが発生。食料を受け付けなくなり、水を胃に入れるのも負担になる状況に。こればかりは体質で、どうしようもありません。
しかし、こうなることは予想していたので、吐いて苦しむのを避けるために、2往復目からは、覚悟して食料の補給を断念。しばらく飴だけで済ませ、水分も脱水にならない程度に抑えることにしましたが、60km以降は飴も受け付けない状態に。
リタイアも頭をよぎりましたが、前回のリタイアで悔しい思いをしたことも同時に思い出していました。経験上、飲まず食わずでも40kmくらいはレース続行可能、という妙な自信もあったので、諦めずに進むことにしました。
次第に陽も沈んで、暗くなってくると、気が散らなくなるので、ランに集中することができるようになりました。しかし、エネルギー切れのまま進むので、相当に歩き倒す時間が長くなり、ときには土手の草むらに寝転がって小休止を繰り返すことに。
ともかく、我慢、我慢の連続。走ることで足腰にくる衝撃も、次第に、痛いというのでなく、何とも表現できない不快感に変わっていきました。かなりマゾヒスティックな状況ですが、頭の中は、とにかく前に進むことしか無い状況になっていました。
そうこうする内、ようやく90kmに到達。ここまで来ると、ゴールできるという確信が生まれてきましたが、とにかく疲労困憊していて、最後は眠気との戦いに。日頃、生ぬるい生活を送っている身としては、極限とも言える状態です。
95kmを過ぎて、最後の小休止をと思い、土手の草むらで大の字に。しかし、迂闊にも眠りに入ってしまい、はっと気が付いたら、制限時間がギリギリに・・・!
慌てて走り出しましたが、心身とも余裕が無い上、時間にも余裕無し。沿道で声援をくださる方々に応答する気力も無く、ただただ前を凝視して走るだけの状態に。応援をくださっていたみなさま、本当にすみません。そして、暗くなるまで、本当に有難うございました。
最後は、笑顔も無いまま、ゴールゲートを通過。しかし、何とか制限時間内で完走・・・!めでたくリベンジを果たすことができました。
レースを終えて
遅いゴールだったので、スタート&ゴール会場は暗闇の中、人々もまばらで寂しい状態に。荷物預かりのテントも撤収されていて、まだゴールしていないランナー達の荷物が、シートの上にわずかばかり残っている状態でした。
疲れ切った身体と攣りかかった脚を抱えながら、何とか着替えて帰宅の途に。最後に、土手の上からライトで明るく照らされた会場を撮影。ランナーのみなさま、スタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした。そして、本当に有難うございました。
後日、完走率を確認したところ、100km一般男子は62%。暑かったこともあってか、このコースにしては低めで、やはり厳しかったようです。100km一般女子は77%で、男子がだらしないのか、女子がつわものぞろいなのか・・・。
ウルトラのゴール直後はいつも、「もう二度と出ないぞ!」とか思うのですが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というのでしょうか、少し休むとまた、次のレースを探したりしています。懲りずにまた、どこかでウルトラを走っているかも。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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