ナイキ ズーム シリーズに関係するかな?と思われる特許を見つけました。Google Patentsというサイトから特許の全文を閲覧できます。→リンク先はこちら
以下、特許図面と、ズームヴェイパーフライ分解図の比較です。ちなみに特許には、ズームフライとエアズームも含む思われます。
※ズームヴェイパーフライ分解図は、朝日新聞デジタルの記事を参照。
特許の権利範囲は、例によって難解な文章で書かれていますが、要するに、シューズのソール部分だけに関する特許です。要約すると以下の通りです。
以下の部品で構成されるフットウェアのソール構造:
・アウトソール:外面と内面を有する
・ミッドソール:
・アウトソールの内面と係合している
・画定された受け部を含む
・受け部の周囲に沿ってアンダーカット領域が画定されている
・流体充填ブラダ:受け部の中に位置する
・リジッドプレート:流体充填ブラダシステムの上に重なる
・アンダーカット領域:リジッドプレートとアウトソールの間に加えられる圧縮力で高さが減少
特徴となるのは、リジッドプレートとミッドソールです。ズームヴェイパーフライでは、カーボンファイバープレートとナイキズームXに該当します。
Runners Pulseの記事によると、それら特徴により、推進力、クッション性などが発揮されるとのことで、特許には、反発力、復元力などの表現で記載されております。
なお、ズームフライではリジッドプレートはカーボン補強ナイロンプレート、エアズームではミッドソールはナイキズームエアが相当します。
少し気になるのは、特許で流体充填ブラダと書かれている部分です。これは、シューズを分解してみないと分かりませんが、ズームヴェイパーフライやズームフライには見当らないような気がします。
一方、エアズームには、液体充填ブラダがナイキズームエアとして搭載されているようですが、リジッドプレートに該当するものが存在しないような気がします。
それが本当ならば、ナイキ ズーム シリーズは、特許で完全には守られていないことになりますが、残念ながら、最終的にはシューズを分解してみないと分かりません。
当然ながら、私にはそれをする財力も勇気もございません・・・
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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