ホカ オネ オネ(HOKA ONE ONE)の特許を見つけました。Google Patentsというサイトから特許の全文を閲覧できます。→リンク先はこちら
以下、特許の図面だけピックアップしました。大雑把に言うと、靴の長さが300mmだとすると、ヒール部分の底の厚さが30~55mm、フロント部分の底の厚さが20~40mm、ミッド部分の底の厚さはほぼ一定という、ソールの形状に関する特許です。
要するに、全体的に底が厚め、ヒールとフロントの高低差(ドロップ)が若干、ミッドは平坦、ということのようです。
実際の商品は、クッション性が大きな特徴であるのに加え、ドロップが普通のランニングシューズより少なく、ヒールとフロントのカーブにより転がるように走らせる構造であることが特徴。それを特許に表すと、上記のようになる、ということでしょうね。
足を入れる内部(インナー)に関する特許なので、現物の外観からは、特許の特徴が分かりづらいですね。(以下はクリフトン3の写真)
なお、この特許は、フランス、米国、日本、中国、韓国の5ヶ国で成立しておりますが、日本、中国、韓国では、さらに下図のような限定がされています(特許の内容は、各国で少しずつ異なります)。つまり、内底より外底の方が相当に幅広い、ということです。
参考までに、日本で成立している特許の内容を、以下に転記しておきます。目がチカチカするんではないかと。私は仕事柄、こんな奇々怪々な文章と日々格闘しております・・・。
ソール長さ(L)のアウタソールに取り付けられるアッパを含む凹凸の激しい地面を走るためのスポーツシューズであって、
ヒール支持位置における前記アウタソールの厚み(H1c)が、前記長さ(L)の10?20%であり、フロント位置における前記アウタソールの厚み(H1a)が、前記長さ(L)の5?15%であることによりヒール支持位置からフロント位置におけるアウタソールの厚みが概ね一定であると共にアウタソールの前方立上り部とアウタソールの後方立上り部にはさまれた中央部分の下面をほぼ平にし、
地面支持位置における前記アウタソールの幅(L2)が、前記アッパの幅(L1)より広幅であること、及び、地面支持位置における前記アウタソールの幅(L2)の値と、前記アッパの幅(L1)との比率K1が、1.5?1.8であり、
前記アウタソールの側壁が、アウターソールの上部からアウターソールの下部に向かってアウターソールの幅が徐々に連続して広くなるように湾曲したことを特徴とする、靴。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
コメント