仁木フルーツ&ワインマラニック(2023年、北海道)~これぞ本当のマラニック!

2023年8月19日(土)、仁木フルーツ&ワインマラニック(北海道)のハーフの部に参加してきました。

北海道は小樽の西、ニッカウヰスキーの工場がある余市から南へひと駅、仁木町が舞台です。

アクセスと宿泊

今回は低費用を心掛けて、成田からLCC(格安航空)を利用することにしました。京成線で成田空港へ、そこから第3ターミナルへ徒歩で移動。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

春秋航空(SPRING JAPAN)を利用。搭乗案内、改札、機内サービスまで、同じスタッフで対応。最小限のコストで運用しているのが良く分かりました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

新千歳空港への到着は夕刻。機内から見る夕暮れはとても美しいものでした。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

前日はJR小樽駅周辺で、これも格安のホステルに宿泊。当日、小樽駅から仁木駅へ向かいました。

小樽駅から西は、交通系ICカードは利用不可。小樽駅で紙の切符を購入して乗車します。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

仁木駅に到着。仁木駅は無人駅で、券売機も無し。

仁木駅からの乗車時は、車内の整理券発行機で券を受け取り、下車時に車掌に支払うか、下車駅の改札または窓口にて支払います。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

駅舎を出て左手に進むと、突き当りにスタート会場となる仁木町民センターがあります。センターの建物内に、更衣室や荷物預かり所あり。トイレも混雑しておらず、スタートまでノンビリと過ごすことができました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

大会参加の心得・準備すべきこと

この大会は、普通の大会と違って、注意すべき点が幾つかあります。私はこれを見過ごしていて、この大会の売りである「エイドでワインの試飲」ができませんでした・・・

1)エイドでワインを飲むには健康診断書のコピー提出が必要。私は「ワイン試飲あり」で申し込んだのですが、この条件に直前まで気付かず、残念ながらゼッケンに「ノンアル」とマジックで書かれてしまい、ワインは飲めませんでした・・・

2)ワイングラスの携帯が必要。これは受付時にプラスチック製のものが貰えます。エイドには紙コップが無いので必携。荷物に入れて預けてしまわないように要注意。安全ピンとカラビナ付きなので、ウェアやポーチに引っ掛けることも可能です。

3)帰りの時間など、スケジュールに余裕を持つ必要あり。この大会はガイドランナーと一緒に走るのが原則で、安全と楽しさが優先なので、かなりゆっくりです。ゴール時間の保証も無し。実際、帰りを急ぐために途中離脱するランナーも居ましたが、自己責任となります。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

マラニックの様子

仁木町には、果樹園やワイナリーが多数あります。それらをゆっくり走りながら巡って、風景とご馳走を楽しむ、まさしく「マラソン+ピクニック」という感じの大会です。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

マラニックと称する大会は多いのですが、たいていは普通のマラソン大会と変わらない運営が多いと感じます。

その中、この大会はガイドランナーがしっかり付いて、仁木町の特産品やこぼれ話などを、走りながら解説してくれます。これはとても良かったです。

走力別(5分/km、6分/km、7分/km・・・)にウェーブスタート。ただし、そのタイムは目安で、実際にはもっとゆっくり進みます。

自分のペースにあったグループをその場で選んで順次スタート。各グループにガイドランナーが3名ずつ付きます。私はいちばん速いグループを選びました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

基本的には団体行動、ガイドランナーを追い越したり単独走行は無しなのですが、とてもゆっくりなので、各エイドで、前のグループに追いついて一緒になり、また離れてまた一緒になる、といったことが、しばらくは続きました。

最初のエイドは嶋田農園さん。いきなりスイカなどフルーツ満載!これが続くとなると、太って帰ることになりそう・・・

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

5分/kmのグループでしたが、5分半より速くなることは余りなかったように思います。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

1〜2km毎と頻繁に登場するエイドで都度立ち止まり、ワインやフルーツなどをゆっくり楽しみ、また適当に走り出すという、とてもユルイ感じ。

次のエイドは仁木町観光管理センター前。アイスクリームが振舞われていました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

天候も良く、景色は最高でした。撮影で立ち止まっていると、最後尾のガイドランナーが待ってくれていました。慌ててランを再開。団体行動を乱すところでした・・・

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

3つめのエイドはル・レーヴ・ワイナリーさん。これらのエイドに参加してくれるワイナリーなどは、ガイドランナーも務めていた前田さんらが、ひとつひとつ訪問してお願いしたそうです。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

美味しそうな赤ワインですが、私は健康診断書の未提出で、残念ながらご相伴に与かれず・・・

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

このワイナリーには、ゲスト用にハンギングチェアやファイヤーピットも設けられていました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

かなりノンビリと過ごした後、ゆっくりとランニングを再開。次のエイドへ。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

次のエイドもワイナリー。ヴィニャ・デ・オロ・ボデガさん。発酵方法のノウハウなどを話題に談笑させていただきました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

ここから少しだけ丘の上への登りになります。次のエイドはNIKI Hills Wineryさん。ワイングラスを片手に駆け上ってくるランナー集団は、もしかすると異様かも・・・

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

眺めの良い丘の上のワイナリーで、みなさんが手を振ってお出迎えしてくれました。以前はここがゴールで、あとは駅まで車で送迎していたそうですが、酔っぱらったランナーの対応は大変だった、という笑い話を聞かせてくれました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

ここでもノンビリ過ごした後、次のエイドへ。この大会は、完走を目指すというよりも、エイド巡りが目的。次のエイドを目指して、エイドからエイドへ渡り歩く(走る)、といった趣きです。

次は「季節料理こぶし」さん。料理人歴55年の名物板さんが応援。ユーチューバーでもあられます。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

次は、然別生活館。集会所のような公共施設のようです。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

白いトウモロコシがとても美味しかったです。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

函館本線を跨いで、余市川沿いに走ります。ここから次のエイドまでは2kmくらい、平たんな道が続き、少しスピードが上がります。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

札幌から来たというガイドランナーの方と雑談しながらランニング。私が道外から来たと言うと、「もしかして、今年の北海道って暑いですか?」と聞かれました。

この日の気温は30℃を超えていたかと思います。8月とはいえど、確かに北海道としては暑いかも。北海道では、夏場でもエアコンなどつけないものだそうですが、今年はさすがに買おうかという声が多いそうです。

函館本線の高架下をくぐります。ちょうど列車が通過するところでした。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

月見橋のエイド。ここまでも割と食べて来たと思いますが、お腹が結構空いていて、おにぎりなどパクつきました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

ぶどう畑など、果樹園が広がる川沿いの道を走ります。気持ちいい!

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

次のエイド、ノース・クリーク・ファームさんが見えて来ました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

綺麗に手入れされたぶどう畑が広がっていました。頂白山を望みながら、ひと休み。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

次のエイドは仁玄寺。明治時代、四国から当地に入植された方が建立されたそうで、この境内で四国八十八ヶ所霊場を巡ったのと同じご利益が得られるとのことです。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

次のワイナリーはにきやさん。ワインだけでなく、いろんなフルーツやフードの販売もされていました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

次のエイドは仁木神社。境内に入ると、ワインボトルからワインの手水が注がれているのを発見!もちろん、本当のワインではなく、そう見えるように着色されているだけです。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

この仁木神社が最後のエイド。エイドのみなさんの応援を貰って、いよいよゴールに向かいます。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

ここまで終始、談笑しながら余裕のランニング。急坂も幾つかありましたが、それほど息が上がることもなく、最初から最後まで笑顔の大会でした。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

いちばん速いグループで走りましたが、トータル3時間半以上かけてのゴールとなりました。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

私はこういった「本当のマラニック」は初めて。普通のハーフと思って参加したのですが、良い意味で裏切られました。走りながら幸福感に包まれるという、貴重な体験でした。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

参加賞にワインが一本付いてきました。レースで飲めなかった分、家でゆっくり楽しもうと思います。

仁木フルーツ&ワインマラニック2023

今日もお読みいただいて、どうもありがとうございました!

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